2006年 08月 23日

犬と猫の思い出話(初代編)

考えてみるとウチには金も暇もない時代に動物がいたように思う、中でも一番多かったのが猫。
ワシが生まれるまえからなのか生まれた後なのか知らないが、三毛猫だから「み~こ」という安直な名前のメスが(おそらく)最初の血縁外家族。



残念かつ申し訳ない事にほとんど記憶がない。昔の写真を見る限りワシの子守をしていたようなので、ある意味ワシの育ての親ともいえる有難い猫。
そんな感謝しきれないほどの恩がある猫様がいつどんな理由で死んだのかが全く記憶にない、というのが重ねて申し訳ない。
漠然とした記憶ならあるのだが、あれはいったい人間相手だったのか猫と会話してたのかがわからん。


次に家族となったのが純血アイヌ犬(今は北海道犬というらしいが)のメス。
元々爺ちゃんの家で熊撃ち用の猟犬として飼われていたおっかない犬であった、爺ちゃんの家に行くといつも吠えられて傍に寄れないほど。
それが爺ちゃんも犬も歳をとり猟をしなくなったので引退して我が家で飼うことになったらしい、

基本的に人間以外の哺乳類に恐怖を感じたことのないワシではあるが、この「ホチ」だけは幼児期の記憶のせいかしばらくは敬遠していた(実際は既に婆ちゃんになってて性格もおとなしくなっていたのだが)。

(人間の方が)慣れるのにどれくらいかかったか不明ながら、何だかんだで犬の鼻っ面を甘がみしたりベロ引っ張っても怒らない程度の関係は築けた(つーか元々優秀な猟犬は獲物と人間の区別がつくので問題はこっちにあったのだが)。そして「ホチ」もワシの子守役となった。

冬、雪の降る中「ホチ」の小屋にワシが四つんばいで潜り込み降り積もる雪をぼんやりと眺めている。
犬にしてみれば狭くて迷惑だったかもしれないがワシにとっては至福の時だったと「今思う」。

「ホチ」婆ちゃんには友達もいた(当時は普通だったが放し飼いに近い犬はたくさんいたし、「ホチ」も時々自分で鎖を外して散策してたので)、隣近所の犬とは顔見知りだし、婆ちゃんより一回り小さいスピッツがちょくちょく訪ねて来てた(性別は確認しなかったがオスだとしてもさすがに婆ちゃんなので嫁としては見ていなかっただろう)。

後にこのスピッツが「ホチ」婆ちゃんを見取ってくれた。

ワシが10歳ぐらいだっただろうか、これもまた雪が積もっている季節だった。
学校から帰ってきて家に入ろうとすると、いつもは「ホチ」婆ちゃんと遊んでいるスピッツがワシに吠え掛かる。「何怒ってんだぁ?」と見ると雪の中で「ホチ」が横になっている。いくらアイヌ犬でも寒くないんかなと傍によるも反応なし。

触って確かめたのか触らずとも理解したのか記憶が定かではないが、とにかく「死んでる」のはわかった。
共稼ぎ家庭でかぎっ子(死語だなぁ昭和・・・)で家には誰もいない、親の帰ってくるまで人生で何番目かに追い込まれた数時間を過ごした、言いようのない恐怖と「どうしよう どうしよう」と繰り返すだけの無力感、ワシは家の中に逃げ込み隠れてしまったがスピッツは延々と吠えていた。

スピッツは友を見捨てなかったがワシは家族を見捨てたと今でも思っている。
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by jsdf1100411 | 2006-08-23 16:00 | 犬猫


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